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自然なつま先の描き方
Created: 2015/1/14 (水) PM 9:29Last updated: 2015/1/14 (水) PM 9:29
みなさんは、つま先の絵がうまく描けずに困ったことはないだろうか。
つま先は、顔から離れていて、あまり注目されないパーツであることから、ついつい雑になってしまいがちで、意識して描かないと上達しない。
今回は、つま先の描き方のコツを、よくある間違いをモデルに確認することにしよう。
間違ったつま先の描き方
まず、次のイラストを見ていただきたい。このイラストを見て、どのような印象を受けるだろうか。

ぱっと見て、これがつま先であることはすぐにわかる。
しかし、何となく違和感がある。
なぜだろうか。
それは、このイラストに次のように補助線を描き加えてみるとわかりやすくなる。

このように、このイラストのつま先は、指先と指の谷間が一直線に並んでいる。
実は、このような直線的なもの、すなわち幾何学的な形状をもつ物体は自然界には少ない。
そのため、この直線的な指の並び方は、見る者にとって違和感となってしまうのだ。
正しいつま先の描き方
それでは、自然なつま先はどのような形状だろうか。以下に、上記のつま先のイラストを、自然に見えるように修正したものを掲載した。

どうだろうか?
先ほどのつま先に比べて、違和感が軽減され、自然な印象になっている。
では、このイラストにも、わかりやすいように補助線をつけてみよう。

ご覧の通り、修正後のイラストでは、指先の並びの角度が中指を基点に変わっていることがわかる。
また、指の谷間はアーチ型に並んでいる。
実は、途中で中途半端に角度が変わるような不規則な形状は、自然界に多く存在し、また、アーチ型は、機械的強度が高いことから、動物の骨格などにみられ、これも自然界にありふれた形状だ。
よって、この形状を意識して作画することで、自然な足を描くことができるようになる。
なお、他の角度から見た足の描き方は、また別の機会に紹介予定だ。
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